ルビーレーザー
ルビーレーザーは、694nmの波長を持つレーザーで、主にシミやアザなどの色素性病変の治療に使用されます。この波長はメラニン色素に吸収されやすいため、表皮から真皮層に存在するメラニンを効果的に破壊することができます。
ルビーレーザーは以下のような症状に効果があります。
- シミ(老人性色素斑):加齢によるメラニンの蓄積によるシミを除去します。
- そばかす(雀卵斑):遺伝的要因で生じる色素斑を薄くします。
- 太田母斑・異所性蒙古斑:真皮層に沈着した青みがかった色素を破壊します。
- 刺青(タトゥー)除去:黒や青の色素に反応し、除去が可能です。
ルビーレーザーは、ピンポイントで色素に反応するため、周囲の正常な皮膚へのダメージが少ないのが特長です。
ルビーレーザーのリスク、副作用等
ルビーレーザー治療には以下のようなリスクと副作用があります
一般的な副作用
- 赤み:施術直後から数日間続く可能性があります。
- ピリピリ感・灼熱感:施術中や直後に感じることがあります。
- 腫れ:軽度の腫れが生じる可能性があります。
- かゆみ:軽度のかゆみを感じる場合があります。
- 乾燥:一時的に肌が乾燥しやすくなります。
まれに起こる副作用
- 色素沈着:治療後に一時的に色素沈着が生じることがあります。通常は1〜2ヶ月をピークに自然に改善されます。
- 色素脱失・白斑:ごくまれに治療箇所の色が周囲より明るくなることがあります。
- かさぶた形成:個人差により発生することがあります。
- 水疱:まれに水ぶくれができることがあります。
注意点
- 施術後は紫外線に敏感になるため、適切な日焼け対策が必要です。
- かさぶたを無理に剥がすと炎症や色素沈着のリスクが高まります。
- 個人の肌質や状態により、副作用の程度や回復期間に差があります。
- 治療後1〜2週間は炎症を抑える軟膏やワセリンを塗布し、テープで保護する必要があります。
これらの副作用の多くは一時的なものですが、気になる症状が続く場合は医師に相談することが重要です。また、適切なアフターケアを行うことで、多くのリスクを軽減できます。