TOPへ

アレルギー科

アレルギー科のご案内

私たちの体に備わった免疫の仕組みによって、体に有害だと判断したアレルゲンを体外に排出しようとする反応を、アレルギー反応といいます。当院では、アレルギーが関与していると考えられる疾患に対して、パッチテストや血液検査を行って診断し、お体に合わせた治療方法を選択していきます。

皮膚科領域のアレルギー疾患

アレルギー科|仙台で皮膚科・アレルギー科いずれの疾患も体の至る所に強いかゆみをはじめ、湿疹やかぶれなどの似たような症状がでるため、自己判断が難しい場合があります。これらの疾患はまったく別物で、発症する原因や治療法が異なります。

きちんと見極めて対処することが大切なので、なるべく早めに皮膚科を受診しましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピーの皮膚は炎症によって角質層が壊れ、アレルゲンや病原体が侵入しやすい状態にあります。湿疹・かゆみ・かさつき・ただれなどの症状が起こります。

接触皮膚炎(かぶれ)

アレルゲンに反応する細胞によって起こり、何度も同じアレルゲンに触れることで免疫が過剰に反応し、かゆみやかぶれの症状を引き起こします。症状がひどくなると小水疱などが表れます。

蕁麻疹(じんましん)

食物や薬といったアレルギー物質が原因で発症することがあります。そのほか、物理的な刺激や運動、温度変化、ストレスや過労などで起こる場合もああります。かゆみを伴うやや膨らんだ皮疹が出ます。

食物アレルギー

食物アレルギーとは、本来は無害であるはずの特定の食べ物を食べたり、食物に触れたりすることで、様々なアレルギー症状が起きる病気です。

食物アレルギーによる症状

もっとも多いのは皮膚症状

食物アレルギーの症状は様々ですが、およそ9割の方が蕁麻疹(じんましん)や湿疹、かゆみなどの皮膚症状を経験します。そのため、皮膚症状があれば、一度、皮膚科を受診しましょう。

そのほかの症状

  • 咳やのどの違和感、喘息などの呼吸器症状
  • 目のかゆみ、充血、目やに、鼻水・鼻づまり
  • 口の違和感、口唇の腫れ、腹痛・下痢、嘔吐
  • 頭痛、元気がない など

食物アレルギーの治療・セルフケア

食物アレルギーは、基本的にアレルゲンとなるものを口にしなければ症状はでません。しかし、食べたときに症状は個人差が大きく、自己判断で行うとリスクが伴います。疑わしい症状がでたら食べるのをやめて、どのくらいの時間でどんな症状が出たのかをメモして受診できるとアレルゲンの特定がスムーズです。除去したつもりでも、思わぬ形で含まれている場合もあるので注意しましょう。

子どもの食物アレルギー

食物アレルギーは早ければ乳児期に発症します。お母さんの食べた卵や小麦が母乳を介してアレルゲンになる場合や、乳児性湿疹の状態の肌からも食物アレルゲンが侵入することもあります。乳児は食物アレルギーとアトピーを併発することが多いですが、これらは別々の病気です。無理のない治療やセルフケアを続けましょう。

アレルギー検査

アレルギー疾患は多岐にわたります。皮膚症状だけではなく、鼻・目・気管支など、様々な場所に症状が現れてなかなか治らない場合も少なくありません。まずは問診と検査で症状を引き起こしているアレルゲンを探ることが大切です。

アレルギーの血液検査

血液検査では、問診で特に疑わしいと判断したものに対する抗体や、アレルギーに反応する細胞の数を調べます。血液検査は複数のアレルゲンを測定できます。

ドロップスクリーン A-1

ドロップスクリーン A-1|仙台駅ちゅら皮ふ科当院では、ドロップスクリーン A-1とよばれる免疫発光測定装置を使ってアレルギーのスクリーニング検査を実施します。指先採血によるわずか1滴の血液(20μL)で測定することができるため、お子様にも安心して使用できます。

検査結果がわかるまでは30分程度なので、患者さんへの即日報告が可能です。お待たせする時間を減らし、検査によるお体への負担も軽減しているため、アレルギー検査をより身近に受けていただくことができます。

 

 

パッチテスト

パッチテストはアレルギー性の接触皮膚炎や薬疹の診断に有用な検査法です。原因と思われるアレルギー物質を皮膚に貼り、48時間後、72時間後、一週間後に皮膚が赤くなるかをクリニックで判断します。陽性の場合は、赤みや浮腫み、水ぶくれが出ます。

アレルギーの治療の進め方

アレルギーの症状が強く出ている場合は、なるべく早めに受診してください。呼吸困難感など呼吸器症状がある場合は、クリニックでの対応が難しくなるため、早めに市中病院を受診することをお勧めします。

まずはお薬などで適切にコントロールし、つらい症状を抑え込みます。勉強やお仕事など、日常生活に支障をきたすことなく送れるようにすることが大切です。

症状が治まったあとは、アレルゲンを避けるために生活習慣の見直しを図ります。たとえば、ダニやホコリ、花粉などのアレルギーが原因の場合は、それらのアレルゲンを避けることで発症を防ぐことができます。

しかし、アトピー性皮膚炎などは湿疹がぶり返しやすい状態が続くこともあります。そのときは症状が再発しないようにお薬で予防し、日々のケアを続けることが大切です。

症状が落ち着いたからといって、日常のケアを怠らないようにしましょう。食物の除去や肌の保湿など、日々の生活の中でも継続してケアをすることで、お肌を良い状態に保つことができます。根気よく治療を続けられるかが、アレルギーを克服するうえではとても重要です。